アサフェティダ

スパイス概要

アサフェティダは、セリ科の二年草で、北アフリカ原産です。
現在は中近東やインドなどで栽培されており、茎から採れる樹脂状の物質を香辛料や生薬として用います。
アサフェティダは、複数の揮発性硫黄化合物を含み、強烈な臭いがあるが、油で加熱すると強烈な臭いは消え、タマネギのような風味となります。

インドでは、幅広く香辛料として使われており、ウスターソースの原料としても使われています。
しかし、その強烈な臭気から、Devil’s dung（悪魔の糞）という呼び名もあります。

スパイスの歴史と文化

アサフェティダは、古代エジプトからインドへと広まりました。
インドでは、紀元前1000年頃から香辛料として使用されており、特にベジタリアン料理に広く使われています。
また、仏教では、アサフェティダを含むネギ属の多くの植物が五葷のひとつとされ、食用が禁止されています。

主に使われる料理

• ダール（インドの豆の煮込み料理）
• サンバル（南インドのスープ）
• チャナ・マサラ（インドのひよこ豆料理）
• ピクルス
• カレー

保存方法

アサフェティダは、購入時には密閉された容器に入れられているものを選ぶと良いでしょう。
開封後は、常温で保存し、密封瓶に入れて直射日光を避けるようにします。
賞味期限は2年程度です。

食べる際の注意点

アサフェティダには、アレルギー反応を起こす場合があります。
特に、小麦アレルギーの人は注意が必要です。
また、過剰摂取すると胃腸不調を引き起こす場合があります。
適量で使用し、適度な量を摂取するようにしましょう。
また、医師と相談してから使用することをおすすめします。

味

アサフェティダは、強烈で独特な匂いがあり、土っぽく、腐ったニンニクに似た味わいを持ちます。
ただし、加熱すると香りは和らぎ、タマネギのような風味になります。
多くの料理では、少量のアサフェティダを使用することで、深い風味を加えることができます。

Q&A